Work Mateアプリの機能と、その開発について

2021.04.08

Work Mateアプリのユーザー画面とその機能

皆さまにお使いいただく、「Work Mate」の専用アプリケーション
の基本機能についてご説明させていただきます。

Work Mateスマートウオッチ

Work Mate Watch アプリは、Wear OSを搭載したスマートウオッチ上で動作 するアプリケーションです。現在は、スマートウオッチの「TicWatch」に対応しています。 Work Mate システムのゲートウェイに、Bluetooth Low Energy(BLE)または Wi-Fi による無線通信を用い、バイタルセンサー情報を送信します。

スマートウオッチ:端末画面
Work Mate LED画面

作業者の安全を見守る

Work Mateの管理画面

《管理者ユーザーがログインした後のHOME画面》

【アラート一覧ダイジェスト表示】
管理者ユーザーがログインすると、リアルタイムで全ユーザーの「アラート」の一覧が表示されます。1 秒間隔でデータを自動更新しています。

【アラートの検知回数表示】
上記の画面は、全ユーザーの対象期間中の「アラートの検知結果(回数)」の合計値を表示しています。デフォルトで有効表示となるのは、次の三項目です。◎パルスの検知 ◎身体負荷の検知 ◎転倒の検知

デフォルトで、対象期間中の全ての通知結果を表示しますが、日付選択も可能です。画面の左上にあるプルダウンのリストより、選択する日付をクリックすると、選択した日付の検知結果 のみ表示します。

直近のアラートレポート

【直近のアラート表示について】
管理画面では、ユーザーごとの対象期間中のアラート履歴一覧を表示できます。履歴一覧は、日付の最新順で表示されます。

▼ユーザーのバイタル情報から検知されるアラート項目は以下です。

▼上記、活動情報項目の「体調レベル」は、以下のように表示されます。

             

Work Mate開発者インタビュー

ユビテック独自のアルゴリズムから、さまざまな体調の変化が検知されるWork Mateですが、2021年3月、熱中症予兆検知機能を開発した、 IoT事業第2部の部長でWork Mate 開発担当者である小林正幸さんに開発経緯や機能などについて聞きました。

小林正幸
「展示会場では直接、お客さまのお声を聞けますので、次の開発につなげられます」と話す小林さん

〖Q&A〗

―Work Mate機能全体を通して特に見ていただきたいところはありますか?

「実際に現場で働いていらっしゃる作業者の方の脈拍を使った体調の変化を、作業者ご自身で見ていただきたいと思います。通常業務のなかで朝礼をやったりしていますが、実際のところの体調は本人でもなかなかわからないものなんです。それがパルスをとっていけば『こんなところまでわかるんですね』という気づきが得られるようになります。現場の方の体調管理としても大変、有効です。」

―Work Mateのパルスからどんなことが見えてきますか?

「スマートウオッチでパルスをとることで脈拍、ストレス、今の忙しさ、疲労レベルがわかります。それが加工されて情報レベルとして管理画面やスマートウオッチで見えるようになります。現在では、熱疲労の検知ができることによって、熱中症になる前に『涼しい場所で休んでください』というようなアラートがでて、休むタイミングを教えてくれます。 決められた時間ではなく、体調の変化によって作業者に休憩を促すことができます。 」

―熱中症予兆検知機能といわれるものですね。ユビテックならではの技術なのでしょうか?

「そうですね。近いものは他社さまでも進められていると思います。ただ、熱中症の症状は正確にはわかりにくいものです。それゆえに、Work Mateでは、独自の視点を加えて、知見をもって実証実験を繰り返すことで開発に成功しました。今年の夏は本格的にご使用されるお客さまもいらっしゃいます。」

―改めてWork Mateの特徴的な機能について教えてください。

「Work Mateは、ただ装着してその日の体調を管理して終わり、というようなものではありません。機能として一人一人のパルスをとり続け、人工知能(AI)がそれを学習することで、1年前と比べて体調が変化してきているかどうか、オールシーズンで分かります。また、業務によってグループ全体で体調はどうなのか?など組織ごとの体調管理が可能であることも特徴的です。ある企業さまでは、シニアの熟練工から若手の新人社員まで、幅広い層がいらっしゃいましたが、作業をするときにシニアより、若手の疲労度が高いということも分かりました。一概に年齢では測れないものがデータから見えてくることがあります。」

―企業特性を知ることで次の人材登用や、デジタルトランスフォーメーションにも応用ができるということですね。

「はい。現時点では、IoT×AIを使った見守りサービスについてはまだ新しく、本格導入についてはこれから検討される企業さまはたくさんいらっしゃいます。また、弊社には、夏場に向けて熱中症対策を中心にトライアルを希望されるお客さまが多いのも事実です。この機会に実際のスマートウオッチをはじめ、機材一式を手に取ってお試しされることをお勧めします。この春にはウェビナーの開催予定もいくつかありますので、この機会にぜひご参加ください。」

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