ユビテックのシェアリングサービスへの取り組み

ユビテック IoT担当 取締役
松田 和宏

カーシェアリングで蓄積した技術をさまざまな分野のシェアリングサービスに展開していきます。

────シェアリングサービスについて教えてください

現在、IoT、AIと並んでシェアリングサービスが注目されています。 民泊、ライドシェアなどのシェアリングエコノミーと言われる新しいサービスが日本でも浸透しはじめました。
シェアリングサービスの一つとしてカーシェアリングも注目されています。家の近くのコインパーキングをみると、車が1、2台、カーシェアリング用として常時置いてあり、いつでも使いやすい環境になっています。
カーシェアリングが最近注目されている背景には、若者の車離れ(モノからコトへの興味)や景気低迷の影響による節約志向などがあると言われています。

公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の2017年3月の調査によりますと、車両ステーション数12,913カ所(前年比20%増)、車両台数は24,458台(同24%増)、会員数は1,085,922人(同28%増)と、実際にカーシェアリングの利用者は増加傾向です。

────ユビテックのカーシェアリングにおける今までの実績は?

ユビテックではカーシェアリングについては、2008年から取り組んでいます。 グループ会社であるオリックス自動車向けにカーシェアリング用車載機を提供しています。

また、ユビテックは2014年から2016年にかけて、環境省の委託事業としてEV車両のカーシェアリング実証事業を行い、多様な車両・車種に対応できる車両情報プラットフォームを開発しました。 これは、車載機の提供だけではなく、車両を貸し借りするための制御をハードウェアから切り離して抽象化し、クラウド上のAPIによって行う仕組みを提供しました。 この仕組みを活用し、日産リーフ、日産NMC(New Mobility Concept)、トヨタ車体コムス、三菱i-MiEVなどのEV車両のカーシェアリングを実現しました。

────カーシェアリングにユビテックの技術はどう活かされている?

カーシェアリングでもユビテックのIoT技術はさまざまなところで活用されています。
カーシェアリングに必要な機能は、車両を使う際に必要な認証機能、車のドアを開閉したり、ロックしたりするボディコントロール機能、車の状態(ドア状態、ドアロック状態、走行情報)をサーバに送るための通信機能などがあります。 例えば、予約した車を利用する際、車に取り付けられたカードリーダに会員カードをかざすことで利用者認証し、認証が承認されれば、車のドアロック、スタータロックを解除し利用可能にします。車に搭載された車載機がサーバと連携してこの機能を実現します。

────今後のシェアリングサービスついてユビテックの戦略は?

カーシェアリングを実現する技術はターゲットを車に限定することはありません。利用者を遠隔で認証し、モノや設備の貸し借りをデバイスの制御によって実現するこれらの技術はIoTの基本構成で成り立っており、あらゆるシェアリングサービスに応用できます。
例えば、自転車、建機、設備、会議室などをシェアリングに活用する場合、カーシェアリングと同じようにカードリーダを設置し、会員カードで認証することでシェアリングの仕組みを実現できます。 スマートフォンを認証キー代わりに利用することも可能です。
ユビテックでは、遠隔操作で設備を制御するためのデバイスの開発から、クラウド経由でデバイスを制御するためのAPIまでシェアリングサービスに必要なインフラを一式でご提供いたします。
カーシェアリングで蓄積された技術を活用し、シェアリング事業をご支援いたします。

シェアリングサービス実現のための技術構成
シェアリング要素技術
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